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保護犬の譲渡条件は厳しい?|一人暮らし・60歳以上・共働き・賃貸でも迎えられるか

保護犬の譲渡条件は厳しい?|一人暮らし・60歳以上・共働き・賃貸でも迎えられるか

保護犬の譲渡条件は厳しいと聞くけれど、自分は当てはまるのか。「一人暮らしだと無理?」「60歳を過ぎたら断られる?」「共働きで日中いないけど大丈夫?」と、申し込む前に不安になる人は多いと思います。

先に答えると、条件は迎える先ごとに違い、一人暮らしや60歳以上でも迎えられる道はあります。多くの自治体や団体は、もしものときに犬を引き取る「引受人」を立てることや、落ち着いた成犬・シニア犬を選ぶことを条件に認めています。この記事では、自治体と保護団体の公式ページで確かめた条件を、ケースごとに整理します。

保護犬の譲渡条件について、自宅で家族と話し合うシニアの夫婦と成犬

先に結論

  • 自治体は年齢の上限が60〜65歳のところが多いです。東京都は20歳以上60歳以下、神奈川県は原則65歳以下です。
  • 一人暮らしや60歳以上でも、引受人を立てれば迎えられる自治体や団体があります。愛知県や大阪府、ライフボートなどが仕組みを公開しています。
  • 共働きを名指しで不可とする自治体のページは見つかりませんでした。国のガイドラインは、長時間誰もいない家庭の子犬は不可、成犬は個別に判断するとしています。
  • どこでも共通するのは、家族全員の同意、ペット可の住まい、不妊去勢と終生飼養への同意です。

保護犬の譲渡条件|自治体は年齢の上限が60〜65歳

動物愛護センターなど自治体の条件は、公式ページに一覧で書かれています(例:東京都動物愛護相談センター)。主な自治体を並べると、次のとおりです。

自治体 主な条件
東京都 都内在住、20歳以上60歳以下。今、犬や猫を飼っていないこと。講習会あり
神奈川県 原則65歳以下。65歳以下の預け先が必要。講習会あり(オンライン可)
愛知県 20歳以上。一人暮らし・60歳以上のみの世帯は、60歳未満の引受者が必要
大阪府 成人。引受人が必要で、65歳以上なら引受人も同伴
札幌市 18歳以上。全員65歳以上の世帯は、引受人がいなければ原則断る
茨城県 成犬の譲渡は単身世帯は対象外。乳幼児・妊婦・要介護者の同居も原則不可

各自治体の公式ページで2026年10月27日に確認。条件は改定されることがあります。

どの自治体も、家族全員が同意していること、住まいで犬を飼えること、不妊去勢手術をすること、最後まで飼うことを求めています。譲渡の前に講習会を受け、譲渡の後に飼育の様子を報告する自治体も多くあります。

保護団体の譲渡条件|一人暮らし・高齢は団体で大きく違う

民間の保護団体は、自治体よりも条件の幅が広く、団体ごとの考え方がはっきり出ます。

団体 一人暮らし・高齢の扱い
ライフボート 一人暮らしは2024年10月から試験的に受付(概ね45歳以下)。全員60歳超は犬の年齢に条件、全員70歳超は不可
ミグノン 一人暮らしでも個別に判断。保証人が必ず必要
ピースワンコ 年齢制限なし。継承人が必要
みなしご救援隊 高齢者や一人暮らしは条件によって断る場合がある
ペット里親会 一人暮らし・同棲・高齢者は不可。持ち家が条件

各団体の公式ページで2026年10月27日に確認。ミグノンはランコントレ・ミグノン。

団体によっては、家庭訪問、トライアル(お試しの同居)、誓約書、譲渡後の報告を求めます。ラブファイブ(HOGOKEN CAFE)のように、ペット保険への加入を譲渡の条件にしている団体もあります。申し込む前に、条件のページを最後まで読んでおきます。

一人暮らし|保証人がいれば受け付ける団体もある

一人暮らしで断られやすいのは、病気や入院のときに犬の世話をする人がいないためです。逆に言えば、その備えを示せば迎えられる場合があります。

  • 受け付ける例:ミグノン(保証人が必要)、ライフボート(試験的・概ね45歳以下)、愛知県(60歳未満の引受者がいれば可)
  • 受け付けない例:茨城県の成犬譲渡、ペット里親会
  • 伝えるとよいこと:留守の時間、もしものときに犬を預ける人、散歩の時間

60歳以上|引受人を立てるか、シニア犬を選ぶ

60歳以上の人には、多くの自治体や団体が「引受人を立てる」か「落ち着いた成犬・シニア犬を迎える」道を用意しています。環境省の譲渡支援のためのガイドラインも、高齢の人が世話の中心なら、子犬より穏やかな成犬のほうがよいとしています。

例 60歳以上の扱い
神奈川県 60歳以上はシニアの犬猫。65歳を超えても、おおむね10歳以上の小型犬なら個別相談
ライフボート 全員60歳超で後見人なしなら、犬の年齢が「飼う人の年齢−60」歳以上。後見人がいれば制限なし
堺市 10歳以上の犬なら、上限75歳

各自治体・団体の公式ページで確認。ライフボートの例:70歳なら10歳以上の犬。

共働き・留守が長い|子犬は難しく、成犬は個別判断

共働きを名指しで不可とする自治体のページは見つかりませんでした。条件に近いのは、大阪府のチェック表にある「日常的に家人が不在になりません」という項目です。

  • 子犬は難しい

    環境省のガイドラインは、全員が勤めていて長時間誰もいない家庭には、子犬・子猫は不可としています。トイレのしつけや食事の回数が多いためです。

  • 成犬は個別に判断

    同じガイドラインは、成犬は分離不安(ひとりになると不安で吠える・壊す)なども見て判断するとしています。留守番に慣れた成犬なら、共働きでも迎えられる場合があります。

申し込みでは、留守の時間と、その間の過ごし方(ケージ、室温の管理、昼休みに帰れるか)を具体的に伝えます。夜勤がある場合は、鳴き声で眠れずに手放すことがあるとして、国のガイドラインも注意を促しています。

賃貸・子ども・先住犬|書面と相性を確かめる

  • 賃貸・集合住宅:ペット可と書かれた契約書や管理規約を見せる。大きさや頭数の制限も確かめる。転居の予定があるなら、引っ越してから申し込む
  • 小さな子ども:国のガイドラインは、3歳以下の子どもがいる家庭は世話ができるか十分に考えるとしている。ペット里親会は子どもが中学生以上、茨城県は乳幼児の同居が原則不可
  • 先住犬・先住猫:東京都は今飼っていないことが条件。国のガイドラインは、相性が合えば合計2頭までとしている。愛知県は先住犬3頭以上は不可

条件に合わないときの選択肢

  • 引受人・保証人を立てる

    家族や親族に、もしものときに犬を引き取ってもらう約束をします。愛知県、大阪府、札幌市、神奈川県、ピースワンコ、ミグノン、ライフボートなどが認めています。

  • 成犬・シニア犬を選ぶ

    子犬より条件がゆるい場合が多く、性格もわかっています。ブリーダーの繁殖を引退した成犬を迎える方法もあり、みんなのブリーダーの成犬・引退犬で説明しています。

  • 預かりや散歩のボランティアから始める

    東京都は、今は迎えるのが難しい人に、団体のお散歩ボランティアや一時預かりボランティアを案内しています。札幌市は一時預かりを登録制で行っています。

  • 条件の違う里親募集サイトを使う

    サイトに載っている募集は、条件を掲載者ごとに決めています。サイトごとの違いは里親募集サイトの比較にまとめています。

譲渡にかかるお金は保護犬の譲渡費用で、保護犬とブリーダーのどちらにするか迷っている場合は保護犬とブリーダーはどっちがいい?で比べています。

よくある質問

保護犬の譲渡条件はなぜ厳しいのですか?
保護犬の多くは、一度飼い主に手放された犬です。二度と手放されないよう、最後まで飼える環境かを確かめるためです。国のガイドラインも、家族の同意、住まい、留守の時間、もしものときの備えを見るよう求めています。
一人暮らしでも保護犬を迎えられますか?
迎えられる場合があります。ミグノンは保証人がいれば個別に判断し、ライフボートは2024年10月から試験的に受け付けています。愛知県は60歳未満の引受者がいれば可能です。
70歳でも保護犬を迎えられますか?
引受人を立てるか、高齢の犬を選べば迎えられる場合があります。神奈川県は65歳を超えても、おおむね10歳以上の小型犬なら個別に相談でき、堺市は10歳以上の犬なら75歳まで受け付けています。ライフボートは全員70歳超だと譲渡しないとしています。
トライアルで合わなかったら返せますか?
トライアルは、相性を確かめるためのお試しの期間です。合わなければ正式譲渡の前に返せるのが一般的ですが、トライアルを行わない自治体(神奈川県など)や団体(ラブファイブなど)もあります。申し込む前に確かめてください。