子犬を迎える時期は生後何か月がいい?|法律は57日目から、おすすめは2〜3か月【季節と家族の予定も】
子犬を迎えると決めたら、次に迷うのが「いつ迎えるか」です。生後何か月の子がいいのか、季節はいつがいいのか、仕事や家族の予定とどう合わせるのか。知恵袋にも、お迎えの時期についての相談がたくさん投稿されています。
この記事では、子犬を迎える時期を月齢・季節・家族の予定の3つに分けて整理します。法律で決まっていることは環境省の資料で確かめ、月齢による価格の違いは、いぬしるべ編集部が集計したブリーダーサイトの掲載価格で示します。

先に結論
- ブリーダーから迎えられるのは、生後57日目からです。法律で、生後56日(8週)までは販売のための引き渡しができません。柴犬など日本犬6種を専門のブリーダーから直接迎える場合は、生後50日目からです。
- おすすめは生後2〜3か月です。犬の「社会化期」は生後3週から16週ごろとされ、その後半を新しい家で過ごせます。人や音、生活に慣れるには早いほうが有利です。
- 生後4か月以降の子犬にも良さがあります。掲載価格は1〜3割ほど下がる傾向があり、体の大きさや性格も分かってきます。家に来てからの社会化を意識すれば、問題になることは少ないです。
- 季節は春と秋、日は連休の前半が向いています。移動と温度管理が楽で、最初の数日を家族がそばで見ていられるからです。年末年始のように動物病院が休みになる時期は避けてください。
迎えられる日|法律で生後57日目から
ブリーダーやペットショップは、動物愛護管理法で、生まれてから56日を過ぎていない犬を販売のために引き渡すことも、展示することも禁じられています。2021年6月から、それまでの49日から56日に延びました。
| 迎える犬 | 引き渡しができる日 |
|---|---|
| 一般の犬 | 生後56日(8週)を過ぎてから。57日目以降 |
| 日本犬6種 | 専門のブリーダーから直接迎える場合は、生後49日(7週)を過ぎてから |
動物愛護管理法第22条の5と附則。日本犬6種は柴犬・秋田犬・紀州犬・甲斐犬・北海道犬・四国犬(環境省「STOP!生後56日までの犬猫販売」で2026年11月2日に確認)。
環境省は、56日まで親や兄弟と過ごす理由を2つ挙げています。ひとつは、兄弟とじゃれ合うなかで吠える・咬むの加減を身につけること。もうひとつは、母乳で免疫を高めて健康な体に育つことです。
ブリーダーサイトの子犬ページには誕生日が載っているので、そこから引き渡しができる日を計算できます。生後2か月前後で引き渡しを始めるブリーダーが多く、それより早く渡すと言われたら法律違反です。
子犬を迎える時期のおすすめ|生後2〜3か月
月齢で迷ったら、生後2〜3か月をおすすめします。理由は「社会化期」です。
社会化期は、子犬がいろいろなものを怖がらずに受け入れやすい時期のことです。環境省の「子犬と子猫の適正譲渡ガイド」では、一般に生後3週から16週までとされています。中央環境審議会に出された資料では、生後3〜12週を初期の社会化期とし、特に受け入れやすい時期の頂点は生後6〜8週とする研究が紹介されています。
| 時期 | どこで何を学ぶか |
|---|---|
| 生後3〜8週 | ブリーダーのもとで、親犬や兄弟と過ごし、犬同士の付き合い方を覚える |
| 生後8〜16週 | 新しい家で、家族・来客・生活の音・車・ほかの犬に少しずつ慣れる |
| 生後16週以降 | 社会化期が終わっても慣れることはできるが、時間がかかりやすい |
環境省「子犬と子猫の適正譲渡ガイド」、中央環境審議会動物愛護部会の資料「犬猫幼齢動物の販売日齢に関する科学的知見等について」をもとに、いぬしるべ編集部がまとめたもの。時期には個体差があります。
生後2〜3か月で迎えれば、社会化期の前半を犬の群れの中で、後半を新しい家で過ごせます。人の暮らしに慣れるための時間を、家族のそばで長くとれるのが、この時期をすすめる理由です。
ただし、社会化期のうちはまだワクチンの途中で、外を歩かせられない時期と重なります。抱っこで外の音や景色に触れさせる、家に人を呼ぶといった方法で慣らしていきます。お散歩を始める時期は、ワクチンの進み具合を見て動物病院で相談してください。
生後4か月以降|価格が下がりやすく、性格が分かる
生後4か月を過ぎた子犬にも良い点があります。いぬしるべ編集部が、みんなのブリーダーで販売中の子犬の掲載価格を月齢別に集計したところ、生後90日までより、生後91日以降のほうが中央値は低くなっていました。詳しくはみんなのブリーダーの口コミ・評判にまとめています。
| 犬種(万円) | 〜3か月 | 〜4か月 | 〜6か月 |
|---|---|---|---|
| トイプードル | 25.0 | 20.0 | 18.8 |
| チワワ | 23.8 | 15.0 | 18.0 |
| 柴犬 | 22.8 | 19.8 | 18.0 |
| Mダックス | 23.4 | 18.0 | 12.2 |
| ポメラニアン | 25.0 | 19.8 | 20.0 |
みんなのブリーダーで2026年10月23日に販売中だった各犬種約200件の掲載価格の中央値(単位は万円、いぬしるべ編集部調べ)。月齢は誕生日からの日数で、〜3か月は90日まで、〜4か月は91〜120日、〜6か月は121〜180日。成約価格ではありません。91日以降は件数が15〜47件と少ないので、傾向として見てください。
生後4か月以降の良い点
- 価格が下がっていることが多い。表では1〜3割ほど低くなっています
- 大きさが分かる。成犬の体格の見当がつきやすくなります
- 性格が分かる。人への反応や落ち着きを見学で確かめられます
- ワクチンが進んでいる。迎えてからお散歩までの期間が短くなります
気をつける点
- 家での社会化の時間が短い。迎えてすぐ、いろいろな人や音に慣らす工夫が要ります
- 過ごしてきた環境で差が出る。ケージに入りっぱなしだったか、人と触れ合ってきたかを聞きます
- 必ず安いわけではない。月齢が進んでも価格を下げないブリーダーもいます
月齢が進んだ子犬の探し方と確認することは、売れ残りの子犬の記事に詳しく書いています。成犬や引退犬を迎える方法もあり、みんなのブリーダーの成犬の記事にまとめています。
季節で選ぶなら春と秋|夏と冬は温度に注意
子犬を迎える季節に決まりはありません。ただ、子犬は体温の調節が苦手なので、移動と家の温度管理がしやすい季節のほうが、迎える側も子犬も楽です。
| 季節 | 迎えるときのポイント |
|---|---|
| 春(3〜5月) | 気温が安定して移動しやすい。自治体の狂犬病の集合注射もこの時期 |
| 夏(6〜8月) | 移動中の暑さに注意。車内に残さない。エアコンを一日中つける前提で |
| 秋(9〜11月) | 春と同じく移動しやすい。冬までに家の暮らしに慣れる時間がある |
| 冬(12〜2月) | 寒さと乾燥に注意。年末年始は動物病院やブリーダーの休みに重なりやすい |
季節より大事なのは、迎えたい子犬に出会えるかどうかです。人気の犬種は季節を問わず掲載がありますが、数が少ない犬種は、生まれた時期に合わせて迎えることになります。夏や冬に迎える場合は、帰り道の移動時間を短くし、家の温度を先に整えておいてください。
家族の予定|最初の3日は誰かが家にいる日に
月齢や季節以上に、実は大事なのが家族の予定です。迎えてから数日は、環境の変化で体調を崩したり、夜鳴きをしたりしやすい時期です。
- 迎えてから3日ほどは、誰かが家にいられる日にする。連休の前半や、有給休暇をとれる週がおすすめです。連休の最終日に迎えると、すぐに留守番が始まってしまいます。
- 近くの動物病院が開いている日にする。年末年始や大型連休は、休みの病院が多くなります。迎えてすぐの健康診断と、具合が悪くなったときに行ける病院を先に決めておきます。
- 引っ越しや出産などの大きな予定と重ねない。家族の生活が落ち着いてからのほうが、子犬も早く慣れます。
- ブリーダーと引き渡しの日を相談する。見学と対面説明の後に、引き渡しの日を決めます。法律で決まった日齢を過ぎていれば、家族の予定に合わせて少し先にしてもらえることもあります。
お迎え当日までの流れは子犬を迎える流れに、お迎えにかかるお金は子犬を迎える費用にまとめています。
生年月日の確かめ方|体重と写真の記録を見る
迎える時期を考えるうえで、子犬の生年月日が正しいかどうかは前提になります。環境省が2023年に行ったペットオークションとブリーダーへの一斉調査では、56日の規制を書類の上でクリアするために、生年月日を改ざんしていたブリーダーが実際に確認されました。
環境省は、生年月日の改ざんを防ぐために、子犬の生まれてからの体重や写真などの記録をブリーダーに作らせ、飼い主にも伝える制度を検討しています。今のところ義務ではありませんが、見学のときに、生まれてからの体重の記録や、生まれたばかりの頃の写真を見せてもらえるか聞いてみてください。きちんと記録しているブリーダーなら、すぐに見せてくれるはずです。
見学で確かめることはブリーダーの見学で確かめることに、信頼できるブリーダーの見分け方は良いブリーダーの見分け方にまとめています。
よくある質問
- 生後2か月より前に迎えることはできますか?
- ブリーダーやペットショップからはできません。生後56日(日本犬6種を専門ブリーダーから迎える場合は49日)を過ぎるまでは、法律で引き渡しが禁止されています。
- 生後半年の子犬を迎えても、なつきますか?
- なつくかどうかは月齢より、それまでの環境によります。ブリーダーのもとで人と触れ合ってきた子犬なら、生後半年でも新しい家族に慣れることは十分あります。見学で、人への反応を見てください。
- 子犬の予約は、生まれる前からできますか?
- ブリーダーによっては、生まれる前や生後すぐの時期から予約を受け付けています。予約金の扱いは予約金・支払い方法・キャンセルの記事にまとめています。
- 共働きでも子犬を迎えられますか?
- 迎えられますが、最初の数日は誰かが家にいられるように予定を組んでください。その後も、生後半年ごろまではトイレやごはんの回数が多いので、昼に様子を見られる人がいるか、留守番の時間をどう短くするかを先に考えておくと安心です。
- 無料ペット保険に年齢の条件はありますか?
- みんなのブリーダーの無料ペット保険は、お迎えの時点で0歳(1歳未満)の子犬が対象です。詳しくは無料ペット保険の使い方にまとめています。