ブリーダー見学で聞くこと20問とマナー|1日1件の理由、当日の流れ、断り方まで
ブリーダー見学の予約をしたものの、「何を聞けばいいのか」「手土産は必要か」「見学したら買わないといけないのか」と不安になる人は多いです。知恵袋にも、見学前日に「明日見学に行きますが、何を聞くべきですか」という質問が投稿されています。
この記事では、見学で聞くことを20問のチェックリストにまとめ、当日のマナーをみんなのブリーダー・ブリーダーナビ・ブリーダーズの公式ガイドで整理しました。印刷やスクリーンショットをして、見学に持って行ってください。詳しくはみんなのブリーダー・ブリーダーナビ・ブリーダーズの口コミ・評判にまとめています。

先に結論
- ブリーダー見学は、子犬を迎えるために法律で必須です。ビデオ通話で見るだけでは迎えられません。
- 見学は1日1件まで。ほかの犬舎やペットショップを回った足で訪ねると、ワクチン前の子犬に病気をうつすおそれがあります。
- 見学したら必ず買う、という決まりはありません。その場で決めずに持ち帰ってよく、見送るときも一言連絡するのがマナーです。
- 聞くことは、健康、親犬と性格、生活とお世話、お金と契約の4つに分けると漏れません。下の20問をそのまま使えます。
ブリーダー見学は法律で必須|ビデオ通話だけでは迎えられない
動物愛護管理法で、ブリーダーは子犬を売る前に、事業所で子犬を直接見せ、対面で説明することが義務になっています。2020年6月からは、説明の場所が事業所に限られました。そのため、ブリーダーナビもみんなのブリーダーも「見学なしでは迎えられない」と案内しています。
- ビデオ通話でのオンライン見学は、最初の確認には使えますが、それだけでは迎えられません。
- 説明を受けた後なら、契約をネット上で行うことはできます。
- 夜8時から朝8時までは、客に子犬を触らせたり引き渡したりできない決まりです。見学は日中に予約します。

遠方の場合は、みんなのブリーダーの近隣引渡サービスのように、自宅近くの施設で説明と確認を受けられる仕組みもあります。流れ全体はブリーダーから子犬を迎える流れにまとめています。
見学の予約で伝えておく4つのこと
見学の申し込みは、各サイトの子犬のページにある問い合わせボタンから行います。ブリーダーナビは電話での問い合わせを受け付けていません。予約のときに、次のことを伝えておくと当日がスムーズです。
- 見たい子:見せてもらえるのは、予約した子犬だけのことが多いです。きょうだいや親犬も見たいなら、先に相談します。
- 人数と子どもの有無:見学の人数を決めている犬舎もあります。
- 先住犬:無断で連れて行ってはいけません。連れて行きたいなら事前に相談します。
- その日に連れて帰りたいか:生後56日を過ぎていれば法律上は当日も可能ですが、見学と引き渡しを別の日にするブリーダーもいます。
ブリーダー見学の当日に守りたい7つのマナー
- 見学は1日1件。前後にほかの犬舎やペットショップに寄らない
- 時間を守る。遅れるときや行けなくなったときは、すぐ連絡する
- 寝ている子犬を起こしたり、勝手に抱き上げたりしない。触り方はブリーダーの指示に従う
- おやつや食べ物を勝手にあげない
- 子どもには、大声を出したり走り回ったりしないよう伝えておく
- 写真や動画を撮りたいときは、先に聞く
- 飼育スペースの奥まで見られなくても、すぐに悪質と決めつけない

犬舎の奥を見せないのは、感染症を防ぐためのこともあります。みんなのブリーダーも、見学の範囲が限られていることだけで悪質と判断しないよう書いています。ただし、清潔さや管理の仕方を質問するのは失礼ではありません。
手土産については、3社の公式ガイドに記載がありません。知恵袋でも「不要」と「1,000〜3,000円くらい」で意見が分かれています。なくても失礼にはならないと考えてよいでしょう。
見学は1日1件まで|パルボウイルスを持ち込まないため
3社とも、1日に複数の犬舎を回らないよう求めています。理由は、ワクチンの接種が終わっていない子犬への感染症です。
特に心配なのがパルボウイルスです。日本獣医師会の雑誌によると、パルボウイルスは熱や、塩素系を除く多くの消毒薬に強い性質があります。獣医向けのマニュアル(Merck Veterinary Manual)では、人や物を介してうつり、室内では少なくとも2か月感染力が残るとされています。最もかかりやすいのは、生後6週から6か月の、ワクチンが済んでいない子犬です。
ブリーダーナビが「手を消毒していても同じ日の見学はやめてほしい」と書いているのは、こうした理由からです。
ブリーダー見学で聞くこと20問|健康・親犬・生活・お金
法律でブリーダーが説明しなければならない18項目と、各サイトの公式ガイドをもとに作りました。全部を聞く必要はありませんが、太字の質問と理由を見ながら、気になるものを選んでください。
健康についての5問
- 生年月日と、お迎えできる日はいつですか?
生後56日を過ぎているかを確かめます(柴犬など日本犬6種の専門ブリーダーは49日)。 - これまでにかかった病気やケガはありますか?
病歴は法律で説明が決まっている項目です。迎えた後の通院の見込みが分かります。 - ワクチンは何回、いつ打ちましたか?証明書はもらえますか?
次の接種の時期が分かります。獣医師の証明書を渡すのはブリーダーの義務です。 - 健康診断は受けましたか?膝や心臓の音はどうでしたか?
見ただけでは分からない生まれつきの異常を確かめます。 - 両親やきょうだいに遺伝性の病気はありますか?遺伝子検査はしていますか?
犬種に多い病気のリスクが分かります。検査をしていれば結果を見せてもらいます。
親犬と性格についての4問
- 親犬の体重や大きさはどのくらいですか?
成犬になったときの大きさの目安になります。 - 親犬の性格はどうですか?会えない場合、写真は見られますか?
子犬の性格の手がかりになります。会えなくても写真や説明で答えてくれるかを見ます。 - 普段はきょうだいとどう過ごしていますか?
見学のときは緊張して、普段と違う様子を見せることがあります。 - 人や音、抱っこにはどのくらい慣れていますか?
生後3〜4か月ごろまでの社会化で、どんな経験をしているかが分かります。
生活とお世話についての5問
- 今のフードの銘柄、量、回数を教えてください。
急にフードを変えるとお腹を壊すことがあります。少し分けてもらえるかも聞いておきます。 - トイレの場所と、しつけの進み具合はどうですか?
迎えた後も同じやり方で続けられます。 - この犬種でかかりやすい病気やお手入れの注意は?
毎日の予防とケアにつながります。 - 散歩や留守番は、どのくらいが目安ですか?
自分の生活に合うかを判断できます。 - 避妊・去勢はいつ頃がよいですか?費用は?
将来の費用を見込めます。
お金と契約についての6問
- 子犬の代金に含まれるもの(ワクチン代、マイクロチップ代など)は?
後から別に請求されるトラブルを防ぎます。 - 予約金はいくらですか?キャンセルしたら返金されますか?
自分の都合でのキャンセルは返金されないことが多いです。払う前に必ず確認します。 - 生体保証の期間と範囲は?
病気が見つかったときの対応はブリーダーごとに違います。書面でもらいます。 - 契約書はもらえますか?血統書はいつ届きますか?
血統書が届かないというトラブルが国民生活センターに寄せられています。 - 迎えた後に困ったら、どうやって相談できますか?
引き渡しの後も相談できる相手かどうかが分かります。 - 動物取扱業の登録番号を教えてください。
登録している業者かを確かめます。登録番号の照合方法は別の記事にまとめています。
登録番号の照合は動物取扱業の登録番号の調べ方、良いブリーダーかどうかの見極めは良いブリーダーの見分け方にまとめています。
犬舎・子犬・親犬で見るポイント

犬舎は、全体が清潔か、においがきつくないか、犬が狭い場所に詰め込まれていないかを見ます。
子犬は、みんなのブリーダーの健康チェックの項目にならって、目・耳・鼻・口・被毛・骨格・しっぽ・お尻まわりを見ます。目やにや鼻水がないか、毛づやがよいか、歩き方に違和感がないかです。
親犬には会えないこともあります。父犬はほかの犬舎に交配を頼んでいて不在のことが多く、母犬は産後でやせているため見せない犬舎もあります。ブリーダーズは「必ず両親を見るべき」という情報を誤りだとしています。会えない場合は、写真や体格・性格の説明をお願いしてください。
見学後の返事と断り方|即決しなくていい
見学したら必ず迎えなければいけない、という決まりはありません。ただし、どのサイトも次の2つをマナーとして挙げています。
- その場で決めないなら、いつまでに返事をするかを伝える
- 見送るときも、見送ることを連絡する
多くのブリーダーは、予約金を受け取った順に成約にします。返事を待っている間に、ほかの人に決まることもあると知っておきましょう。
断るときは、短く正直に伝えれば十分です。たとえば「先日はありがとうございました。家族で話し合い、今回はお迎えを見送ることにしました。」と送ります。
その場で予約金を求められたら|払う前に返金の条件を確認
国民生活センターは、子犬を直接見て説明を受ける前に、契約させるために内金を払わせるのは法律違反の可能性があるとしています。予約金を払う前には、キャンセルしたときに返金されるかを必ず確認してください。自分の都合でのキャンセルは、原則としてブリーダーが決めた規約に従うことになります。
見学の場で決めたくなっても、契約書、保証の内容、支払い方法を確かめてからにしましょう。手付金やキャンセルのトラブルはブリーダーの手付金・キャンセルのトラブルで詳しく書いています。事業所での説明が義務になった経緯は、環境省「第一種動物取扱業者の規制」で確認できます。
遠くの子犬を近くの施設で見る方法や、オンライン見学・ペットショップ・譲渡会など、見学できる場所の比較は子犬の見学はどこでできる?にまとめています。
よくある質問
- 手土産は必要ですか?
- 必須ではありません。大手3社の公式ガイドにも記載はありません。持って行くなら、お菓子など気を使わせない程度のもので十分です。
- 見学した日に連れて帰れますか?
- 生後56日を過ぎていて、説明と確認が済めば、法律上は可能です。ただし見学と引き渡しを別の日にするブリーダーもいるので、予約のときに確認してください。
- 子犬を抱っこさせてもらえないのは、問題がありますか?
- 問題とは限りません。成約するまで抱かせないのは、感染症を防ぐための配慮のこともあります。親犬やきょうだいの様子、犬舎の清潔さを見て判断してください。
- 見学に何人まで行けますか?
- 犬舎によって違います。人数を決めている犬舎もあるので、予約のときに人数と子どもの有無を伝えてください。